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JR西日本の運転見合わせ判断が物議を醸している。
8月14日、台風7号が接近したことで、JR神戸線や琵琶湖線、阪和線など、関西の広い範囲で15日の終日、運転の取りやめが発表された。
15日当日にも、多くの路線で運転見合わせが発表されたのだが、この判断が「遅すぎではないか?」と批判を受けているのだ。
「主に困っていたのは、会社に出勤予定だったサラリーマンたち。計画運休が発表されていない地域の人たちは、通常通り出勤予定だった。しかし当日の、電車に乗るか乗らないかのタイミングで運休が発表され、立ち往生となるケースが相次いでしまったのです」(地方紙記者)
SNSなどでは《中途半端にJR神戸線は動いてるから出勤せなあかん感じなんよー。最悪やろー》《どのみち止まるんなら、初めから京都線、神戸線(一部)は普通のみ動かしますってアナウンスするなよ》《昨日の時点で無理なの分かってたやん。運行本数わずかとかしてたけど、乗ってた人は中途半端なところで足止めになるだけやん》といった不満が漏れている。
計画運休で70億円減収の過去も
なぜJR西日本はこのような判断したのだろうか。
「計画運休にしたら、それはそれでクレームが来るのです。特に、運休を発表していたにも関わらず、台風被害がそれほど大きくなかった場合。
『これくらいなら動かせるだろ!』と怒るお客様もいますし、運休を解除したら『出勤しなきゃいけなくなるだろ!』と怒るお客様も…。台風が来た時点で、どんな判断をしてもクレームが来るので、こんな中途半端な対応となってしまうのです」(鉄道関係者)
計画運休の影響は、もちろんクレームだけではない。
「運休すると、やはり鉄道会社の収益が落ちます。2019年には、JR東日本が台風による計画運休で70億円減収したことを発表しています。動かせそうなら動かしたいのが、JRの意向なのでしょう」(経済アナリスト)
災害時に手を取り合うのではなく、いがみ合う関係になるのはなんとも残念だ。
Source: まいじつ2
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