『水星の魔女』同性婚エンドのもみ消しで大荒れ! 海外ではクィアベイティングが問題に
『水星の魔女』同性婚エンドのもみ消しで大荒れ! 海外ではクィアベイティングが問題に (C)PIXTA
最終回で同性婚エンドを描き、称賛を浴びたアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。“新時代のガンダム”にふさわしい内容だったが、放送後に雲行きが怪しくなりつつある。今になって公式が同性婚を否定するような動きを見せているのだ。
記事から“結婚”の文字を削除し大荒れ
第1話から同性婚について言及されていた同作だが、最終回ではスレッタ・マーキュリーとミオリネ・レンブランが左手薬指に指輪をするシーンが登場。明言こそされていないものの、同性婚エンドとして話題になった。
そして放送終了後、『月刊ガンダムエース』2023年9月号に掲載されたインタビュー記事では、スレッタ役を演じた声優・市ノ瀬加那が結末について言及。《3年経って2人の距離がより親密になってるのが感じ取れて、結婚した2人のそういう姿を見ることができて…》と、スレッタとミオリネの同性婚を示唆していた。
ところが同誌の電子版が発売された際、紙版から一部の文章が修正されることに。“結婚”の文字が削られ、《2人のそういう姿》という表現に変更されており、同性婚エンドを信じていたファンたちが混乱の渦に叩き込まれている。
ネット上が大荒れする最中、「ガンダムエース」と「水星の魔女」、さらに同作を手掛けたアニメ会社『サンライズ』は、それぞれ『インタビュー記事についてのお詫び』を発表した。
その内容によると、今回の一件は《ガンダムエース編集者の憶測による文面》が修正されずに残ったことで生じた“校了ミス”だという。
月刊ガンダムエース2023年9月号掲載『機動戦士ガンダム 水星の魔女』インタビュー記事についてのお詫び pic.twitter.com/NuwlWjmWl8
— ガンダムエース (@gundam_ace1) July 30, 2023
「謝罪文を見るかぎり、『水星の魔女』公式の方針として、“結婚”の明示を避ける姿勢があることは間違いないでしょう。実際に謝罪文には、《本編をご覧いただいた皆様一人一人の捉え方、解釈にお任せし、作品をお楽しみいただきたい》とも記されています。
同作ではスレッタと男性キャラクターのグエル・ジェタークとの関係性も人気だったので、商業的な戦略としても結婚と断定することは避けた
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