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広島東洋カープが、前半戦終盤から怒涛の追い上げを見せている。7月23日に3年ぶりとなる7連勝を決め、24日試合前時点での順位は、首位・阪神とゲーム差なしの2位だ。
「好調を支える主な要因は、12球団随一ともいえる先発陣。8勝・防御率1.89で共にリーグトップの床田寛樹を筆頭に、九里亜蓮・森下暢仁が6勝、ターリーが5勝、大瀬良大地が4勝と、二桁勝利が複数出そうな状況です。防御率も、九里・ターリー・大瀬良が2点台、森下は1点台と鉄壁を誇っています」(スポーツ紙記者)
就任1年目からチームを勝利に導く新井貴浩監督も、ファンやメディアから絶賛されている。特に、選手を絶対に批判しないという人格は、新時代のリーダー像にふさわしいとして注目の的だ。
しかし、一方で好調は「新井監督の功績ではない」との声も。こうしたチームの土台を築いたのは、前監督の佐々岡真司氏ではないかと言われているのだ。
現在の好調の礎を築いた佐々岡前監督
「カープは2016から18年まで三連覇の黄金時代を築くも、翌年に緒方孝市監督が退任し、20年から佐々岡氏が監督に就任。しかし、この3年間は5位・4位・5位と結果を残すことができず、ファンからの評価も辛辣なままチームを去っていきました。
しかし今では、床田をはじめ、抑えの矢崎拓也や正捕手の坂倉将吾など、在任中に選手を主力に育て上げたとして、その評価が見直されてきている。リードオフマンの上本崇司を抜擢したのも佐々岡氏ですし、戦力を使い潰して去っていく監督が多い中、きっちりと将来への投資を怠りませんでした」(同・記者)
ネット上にも、《やってるときは微妙だったけど、よく整備してくれた》《カープの投手陣の質・量を充実させたのが最大の功績で、それがあるから今戦えている》《二軍投手コーチになってカープに戻って欲しい》《カープのここまでの健闘は上本の活躍なしには語れない。これは間違いなく佐々岡さんの功績。胸を張ってほしい》など、佐々岡氏に対するカープファンの評価が散見できる。
新井監督が称賛される一方で、その礎を築いた人物だと評価が改まってきているようだ。
緒方監督と新井監督が評価される中、矢面に立たされた佐々岡監督は貧乏くじだったかもしれない。
Source: まいじつ2
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