有村架純 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
俳優・松本潤が主人公・徳川家康を演じる大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で、家康の妻・瀬名(有村架純)の発案した〝謀(はかりごと)〟の内容が物議を醸している。
第24回「築山へ集え!」では、瀬名と息子の信康(細田佳央太)が、敵である武田側と密会。動きを怪しく思った家康は、瀬名のいる築山を訪ねて直接問いただす。
すると瀬名は、戦のない世の中を実現させるために、諸国と足りないモノを奪い合うのではなく〝与え合う関係性〟を築くべきだと進言。
「米が足らぬなら、たくさん米がある国からもらう。塩がとれる国ならば塩を、海があれば魚を、金山があれば金を…」とし、あらゆることを話し合いで決め、慈愛の心で結び付いた巨大な国を創り上げるという〝夢物語〟を説明する。
この考えに、敵である武田軍も賛同してくれたという。「すべての責めは、この私が負う覚悟にございます」と瀬名が決意を表明すると、家康は「なんというおなごじゃ…」と絶句しつつ、この途方もない謀を実現させようと約束するのだった。
瀬名のイメージを変えるオリジナル脚本
「その後、武田の裏切りによって瀬名の計画はすべて台無しに。次回の放送で、瀬名は罪を問われて命を狙われる展開となるでしょう。にしても、本人自ら言っていた〝途方もない謀〟の内容は、現代でこそ普遍的な考えであるものの、当時の価値観で言えばあり得ない。
そもそもこれは史実でもなんでもない。やたらと瀬名をゴリ押しする『どうする家康』らしい展開とも言えます」(メディア編集)
しかしながら、あくまで現代では普遍的な考えであるために、瀬名を擁護する意見も多く見受けられる。
「史料があまりないとはいえ、これまでの大河ドラマでは、高慢ちきな悪女として描かれることの多かった瀬名。『どうする家康』の脚本を手掛ける古沢良太氏は、そうした従来のイメージを取っ払い、別の角度からスポットをあてるのが得意。これからも視聴者の期待を裏切る、逆張り的な展開は続きそうです」(芸能ライター)
瀬名推しの視聴者は、今後の放送は覚悟すべきかもしれない…。
Source: まいじつ2
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