画/彩賀ゆう (C)まいじつ
6月に入ってから驚異的なペースでホームランを量産しているロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。HR王も現実味を帯びているが、不安要素もあることをご存知だろうか。それは、同じくHR王争いを繰り広げた2021年で起きた〝HR競争の悪夢〟だ。
「メジャーのオールスターHR競争は、4分間でどれだけHRを打てたかを競うルール。大谷は2021年に参加しましたが、タイム中に『疲れた』『あと何秒?』と肩で息をするほどつらそうでした。終了後のインタビューでも、開口一番『疲れました』と述べ、『最後の30秒が長くて、すごく疲れました』『(疲労度が)過去にないですね。シーズン中もこんなに振ることないですし』と語っています」(スポーツ紙記者)
これが影響してか、前半戦で33本のHRを打っていた大谷は、後半戦で13本と失速。最終的には、わずか2本という僅差で、日本人初のメジャーHR王を逃がしてしまった。
現在の大谷は、ファン投票1位でオールスター出場が確実な状況。暫定HR王ということもあって、今年もHR競争に参加する可能性は高い。
長嶋一茂はHP競争への出場反対を明言していた
しかし、21年の失速を考えると、後半戦のために「参加すべきではない」という意見もファンや評論家の間に存在する。これを公言した1人が、元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂だ。
一茂は6月16日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)にて、「(昨年に続き)今年もHR競争出ない方がいいよ」「バッティングフォームが崩れる可能性があるから」とコメントしている。
現在の成績に鑑み、「今年は大チャンスですから、三冠王の。たしか(HR競争の)優勝賞金は1億円なんだよな。普通の人は言えないけど、大谷くんにとっては1億円いらないでしょ」「最後2~3本差で『HR王取られちゃいました』っていうよりは、ここで崩さない方がいい」と、反対の立場を示した。
だが、これもなかなか難しい問題のようだ。
「確かに、21年はHR競争で疲労やフォーム崩れが起き、それが後半戦に影響したとの見方は強い。しかし、大谷がシーズン成績のために辞退することは考えられません。
ならば、『参加はするが影響が出ないレベルにする』という〝上手いこと手を抜く〟やり方がベターですが、これもまた、大谷ならば〝やるからには全力を出す〟でしょう。一番いい
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